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バルブ技術ニュース vol.13

2021.08.31
バルブ技術ニュース

 

 

いつもお世話になります。TVEの原田です。

今回は、大型特殊弁「フォローアイバルブ」の当社工場整備について事例紹介をさせて頂きます。

フォローアイバルブの整備

今回ご紹介させて頂くバルブは、製油所に納入された当社弁の工場整備についてです!

 

メーカー:当社製(TVE)

対象弁 :減速機付きフォローアイバルブ

     口径36インチ(900mm)、重量7,200kg

     弁の特徴などはこちら


フォローアイバルブはその弁体の特徴から通称メガネバルブともいわれ、

重油成分などを触媒によって分解してガソリンなど得る残油流動接触分解装置

RFCC: Residue Fluid Catalytic Cracker)に使用される呼び径36Bのバルブです。

 

弁は全高6m近く、重量は7.2t、組立時は工場内床下ピットを開け弁を正立させ作業をおこないますが、

それでも床上には4m近く飛び出すことになるとても大きなバルブです。

 

特徴として、流体内のスラリーやガス体の固化物がシート面に固着するのを防ぐため

弁体に補助リングを付けた構造をしています。

 

通常の仕切弁のように上から下に向けて閉弁動作すると堆積物により閉弁不能となるため、

弁体が上方に移動して閉弁する構造となっています。

大型弁のメンテナンス

オンサイト(プラント現地)でのメンテナンスにも強みを持っている

TVEのバルブメンテナンスクオリティーは、本社工場でも同様に発揮されています。

 

案件にもよるのですが、基本現地工事、必要に応じて工場引取整備というイメージです。

熟練のエンジニアがバルブ1台1台丁寧に整備を実施します。

 

今回のバルブは重量7tを超える大型弁であること、組立後の気密試験の実施などの要求もあり、

TVE本社工場で整備をおこないました。

 

尚、当社製バルブの大半はメンテナンスできる構造にしているため、

定期的にメンテナンスをおこないお客様に長く使っていただけるように努めています。

工場引取されたバルブは分解、手入れ、すり合わせ、部品の交換、組立、各種試験を

実施されていくのですが、今回引取整備で当社工場に入ってきたこの

フォローアイバルブ(メガネバルブ)は流体がタール状の成分であったこともあり、

分解時には成分が固化・石化しており弁内部に固着が確認され、

各部品を傷つけること無く付着物を除去するのは非常に大変な作業となりましたが、

問題なく工期通りに作業を完了させています。

この事例のように工場引取整備での対応が望ましいケースもあります。
現地対応も含め、バルブ整備でお困りごと等あればお気軽にご相談ください。

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随時追加しています!定期的にご覧ください

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