仕切弁弁箱ステンレス肉盛溶接工事
仕切弁の弁箱のガスケット当たり面に表面硬化肉盛をしているステンレスの盛替工事を現地で実施。
- Before
- 弁箱ステンレス盛金部に腐食を確認
弁設置状況
弁箱全体
ステンレス肉盛部
高圧仕切弁ではプレッシャーシール構造として弁箱ガスケット当たり面にステンレスを肉盛しています。ただし、長年の使用により様々な環境因子等により応力腐食割れを起こすことがあります。今回は腐食が発見されそれを現地で肉盛溶接補修を行う工事です。
- Operation Inprogress
- 切削加工機による切削、自動溶接装置による遠隔TIG溶接、現地後熱処理を実施
自動溶接機取付
溶接状況
現地熱処理
今回のような横付の場合溶接は全姿勢となります。ステンレスを盛金する場合上から下にかけて流れ落ちることがあり非常に難しいです。今回は自動溶接機を用いたステンレスのTIG溶接で対応致しました。また合金鋼であった為に溶接後の熱処理が必要でしたので現地で予熱、後熱処理を確実に実施致しました。
After
- 肉盛溶接部の機械加工を行い、寸法計測、PTを行い健全性を確認
機械加工後PT
肉盛溶接、後熱処理完了後、グラインダーにて凹凸をある程度慣らします。その後ボーリングマシンにより機械加工を行います。終了後、寸法計測、非破壊検査を行い作業完了です。現地でのステンレスは応力腐食割れの懸念からあまりお勧めは致しませんが緊急で時間が無い場合は要望に沿った形で対応致します。
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