【弊社初】フルノズルタイプの安全弁 弁座交換
フルノズルタイプの現地弁座交換工事を日本で初めて実施致しました。
- Before
- プラント長期停止後に安全弁のメンテナンスをしたところ弁座シート面に腐食を確認
腐食はシート漏れや外部漏れの原因ともなり、弁座部分の腐食は早急に対応しなければならない異常になります。シート漏れとはバルブを閉めた状態でも流体や加圧体が漏れ出ることで、バルブでの制御が難しくなることを指しています。例えば、バルブと配管の材質が異なるために引き起こされるガルバニック腐食や水系流体で起こりやすい全面腐食及び局部腐食などの腐食が原因となって錆こぶが形成されることによって、弁が開閉できないといったような事態が考えられます。
フルノズルタイプとは安全弁のシート(弁座)が直接圧力容器の配管に溶接されているタイプです。これを通常取替える場合は圧力容器の配管を切断し、新弁座を溶接します。そして特に発電所のような電気設備を扱う電気事業者は電気関係報告規則第2条の表第9号に基づき、溶接事業者検査の実施状況及びその結果を国に報告し、その内容から、立入検査等で確認を受けることとなります。溶接安全管理審査を受験する必要があるため、お客様にとっては労力がいる作業になります。それをすることなく現地で修繕できる工法を確立させました。
- Operation Inprogress
- 専用の切削加工機による切削、ねじ切り加工。自動溶接装置による遠隔TIG溶接
まずは現状の弁座を落としていき中にネジを作ります。そしてその新弁座を現地での加工寸法に合わせて最終製作しそのネジを利用して固定した後に溶接を行います。安全弁メーカーでこのような工事をしているのは東亜バルブエンジニアリングだけとなります。まさにオンリーワン技術です。
After
- 新弁座を弁箱に取付け溶接を実施。実施後シート、溶接部の非破壊検査(浸透探傷試験)を実施
溶接終了後、溶接部の非破壊検査を実施します。次に溶接により若干の歪が生じた弁座シート面の傾き調整を行います。それが終了後、寸法計測、非破壊試験を行います。この寸法計測は0.01㎜単位での計測となります。これの精度が安全弁と弁座との接触度合いを左右し、性能に影響を与えます。この寸法精度が低いとシート漏れの原因ともなるため、まさにバルブの勘所と言えます。そのため、TVEはここまでこだわります。
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